
5月に入り、風と新緑が気持ちいいい季節となった。
少し新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の終息へのきざしが見えてきた。
だが、医療機関をはじめ、一般家庭にまだまだ足りていないエタノールやマスクの数々。
そんな状況下、酒造メーカーたちが厚生労働省医政局→日本医師会→都道府県医師会の流れを経て、手や指の消毒にも使えるお酒の製造・販売を始めた。
※令和2年4月10日付、厚生労働省医政局より各衛生主管部(局)へ「新型コロナウイルス感染症の発生に伴う高濃度エタノール製品の使用について」の改定の事務連絡
まずは医療機関への提供から始まり、ようやく一般にもでまわるようになった。この度、買うことができたので「笹一アルコール77」の使い勝手をレポートしたい。
笹一酒造ってどんな会社?
山梨・大月市にある1661年(寛文元年)に創業した300年以上まえから続く老舗の酒造メーカー。
2013年より大量生産をやめ、麹造りと酒母を手作りする高品質な酒造りが特徴だ。
また、OLIFANT -オリファン- というブランドシリーズで日本ワインも醸造している。
笹一アルコール77の特徴
消毒用エタノールの代用品として使用可能。お酒として飲むこともできる。
スーパー、ドラッグストアで購入可能。
笹一アルコール77の使用感
実際に使ってみたので、その様子をつらづらと。
アルコール濃度は77%なので蒸留水で薄めることなく、そのまま使えるので使い勝手は良い。
一般的に販売されているエタノールと遜色なく手指消毒に使える印象だ。
また、少しこぼしてしまった時、ティッシュで吹き上げた時にスッと乾いてしまったことも付け加えておきたい。
【飲んでみた】生成りの状態

コップに少しだけいれて一口飲んでみた。
あけた瞬間、消毒液のような揮発性の香りが部屋中にムンムン。 飲んだ瞬間、喉が焼けるように熱い、というか痛く感じた。
スピリッツ系に慣れている方なら問題なさそうだ。 飲めなくはないけど、高濃度アルコールなので大量に飲むことは避けたい。
【飲んでみた】氷を入れた状態

氷が溶けてかなり柔らかくなった感じ。
飲み過ぎには気をつけたい。
【飲んでみた】オレンジジュースと混ぜた状態

氷を入れた状態から7倍ほどの量のオレンジジュースを混ぜてみる。
ちょっとしたカクテルみたいでだいぶ飲みやすくなった。
時間とともにジワジワと酔っ払う。
笹一アルコール77で気をつけたいこと
火気厳禁
喫煙者やガスコンロ所有者は特に注意。
高濃度アルコールなので、火の元には気をつけたい。
手についたアルコールが原因で火傷の恐れがある。
急性アルコール中毒に注意
本品は消毒もできるお酒という位置付けだ。
コロナ疲れからくるストレス多過で知らず知らずのうちに、飲みすぎてしまう。
他のお酒がなくなり、うっかり手に取ってもしまうことも考えられるので、置き場所もキッチンでなく別の保管場所へ。
使用は手指用の消毒に留めておきたい。
医薬品や医薬部外品ではない
あくまでも代替品。基本はお酒なので取り扱いは慎重に。
笹一アルコール77のまとめ
世の中のみんなが困っている中での酒造メーカーの素晴らしい取り組み。
一刻も早く困っているいろんな方々の手に届くといい。
また、笹一酒造は本製品の売り上げの一部を新型コロナウイルス対策の取り組みに対して寄付をすることも付け加えておく。
笹一アルコール77のインフォメーション
原 材 料:醸造アルコール、香料アルコール分:77%
容 量:500ml
希望小売価格:1,320円(消費税・酒税込)
法律により20歳未満の酒類の購入や飲酒は禁止されており、酒類の販売には年齢確認が義務付けられている。
※2020年5月現在 個人の感想