地元住みということもあって、ひょんな事からSNS経由で「勝沼ワイン散歩」なるイベントのお誘いをうけた。
主催者は1997年からワインブログを活動している「安ワイン道場」師範。
聞けばワイン散歩は6年ぶりの開催との事。
今回はあくまでも散歩。
事前予約をとらず、行き当たりばったりでワイナリーを巡る。(予約自体受け付けないワイナリーが多い)
バスやタクシーを使わずに徒歩で各ワイナリーを回ることが、ポイントだ。
田舎生活で普段は車中心なので無事に歩ききれるのかどうかリトルドキドキ。
どんな風にまわったかレポートしていきたい。
安ワイン道場・勝沼ワイン散歩2024概要
参加者:14人
費 用:各自支払い
現地集合、現地解散
勝沼ワイン散歩2024で廻ったワイナリー 午前編
シャトー勝沼
最初のポイント。
普段なかなか行かない場所なので、改めて行くと新鮮だ。
甘口から辛口まで無料試飲できた。
ぶどうジュースの試飲も。
他にも有料試飲もあり。
まだまだ先はながかったのでここはスルーwww
2種類のおつまみコーナー
おつまみも合わせて試食できた。
野沢菜のしぐれ
朝ごはんにちょうどよい。
庶民の味。
ほたて甲州煮
旨みが凝縮していた。
みりんの代わりに甲州ワインを調味料として煮込んだもの。
ブルジョワの味がしたw
身体にアルコールとおつまみを入れつつ次の目的地へと向かう。
原茂ワイン
昨秋のワインツーリズムでも立ち寄ったが、今回は建物内での試飲。
屋外の試飲コーナーはまだ準備中だった。(午前11時より)
暑かったのでエアコンの効いた部屋での試飲はヘブン。
気に入ったワインがあったら、こちらで買う。
ちと面倒だが、時代の流れなのか…
以前あった、レストラン「カーサ・ダ・ノーマ」のなごり。
原茂甲州樽熟成2020
辛口、アルコール感高い。
フレンチオークで樽熟成。
バランスよい。
ハラモレッド2021
メルロー主体、ブラッククイーン、ネオアリカント使用。
赤系ブドウにオークチップで奥行き感あり。
少しタンニンあり。
マルサン葡萄酒
ブドウを育てて300年余。
勝沼に根ざす家族経営のワイナリー。
ブドウ狩りができる観光園とワインを造っているのは2社だけになってしまったそうだ。
寒くなりすぎず、暑くなりすぎない春の勝沼は気持ちいい。
ここでは造っているワインを本人自ら説明を聞きながら、全部試飲させていただいた。
さすが勝沼。コインいれて試飲だけじゃ味気ない。
ここにはちゃんと愛がある。
甲州百2023
遅い収穫で強目に絞るクラシックスタイル。
酸は柔らかい。
甲州2013
以前リリーズしたものを確認しながら再リリース。
さらに角がとれて香りが蜜だった。
余韻が長い。
醸し甲州2022
ブドウの皮と一緒に発酵。
水っぽい甲州に厚みをつける製法。
日本ワイン界隈で流行る前から製造していた。
MIWAKUBO シャルドネ2023
勝沼自社畑(三輪窪地区)のみのシャルドネを使用。
ステンレスタンク。
果実感メイン。
桃のシロップや杏仁豆腐の印象。
酸は弱い。
若尾果樹園2023
ブドウ狩りにつかう生食用17種類をブレンド。
ぶどうの種類は毎年変わる。
糖度14度から20度。
選ぶ基準は食べておいしいブドウのみ。
2022年使用品種はこちら
瀬戸時ジャイアンツ
バイレットキング
ピオーネ
オリエンタルスター
メルロー
マイハート
ルーベルマスカット
シャインマスカット
ブラジル
ロザリオ
デラウェア
サニールージュ
クイーンニーナ
スカーレット
サンヴェルデ
巨峰
マリオ
ベリーA百2023
瓶詰めしたばかり。
イチゴジャム。
明るい色味に沿うように超軽い。
MIWAKUBO メルロー & プチヴェルドー2023
先月瓶詰めしたばかり。メルローとプチベルドのブレンド。
20度超えたブドウを使用。
カシスと土っぽい。
※写真は失念
アジロン百2022
原産はアメリカ。
新酒扱い。
甘い香りチェリー。
酸が高い。
おつまみ
ワインのそばにはシャインマスカット、ベリーAの干しブドウが試食できた。
ウイスキーにも合う感じ。
勝沼ワイン散歩2024で食べた昼食(慶千庵でのほうとう)
甲州名物ほうとうと馬刺しを食べようかとおもったが、時期はGW…。
劇混みを予想していたが、早い時間帯だったためすんなりと入ることができた。
しかも個室で、会話を楽しみながらゆったりと過ごすことができた。
自家製味噌をベースにかぼちゃ、キノコ類、白菜など季節の野菜と豚肉の入った定番ほうとうをいただく。
ラベルのない甲州ワインが辛口で甲州味噌との相性が抜群。
手入れが行き届いている見事な慶千庵の庭
勝沼ワイン散歩2024で廻ったワイナリー 午後編
シャンモリワイナリー
個人的に超久しぶりに再訪したワイナリー。
工場直売限定シャンモリ・フィエルテシリーズを狙って飲んでみた。
支払いをすませ、別部屋に移動して試飲開始。
買いたいワインがあると元に戻る。
やりとりがちょっとめんどくさい…。
プライベートリザーブ 甲州バレル・ファーメンテッド2020
新樽を中心に16ヶ月間樽熟成した厚めの甲州
プライベートリザーブ マスカット・ベーリーA バレルエイジド2019
塩山地区のMBAを30ヶ月樽熟成。
キャンディ感の中に小枝感。
複雑味ある。
シャトー・メルシャン勝沼ワイナリー
参加者たちが行きたがっていたメルシャン。
ここで師範がボトルを買い、改めて乾杯。
軽く宴会状態。
ごちそうさまでした。
日本の泡
少し還元臭があったが、グレープフルーツ感が強く、徒歩でくたびれた身体を優しく癒してくれる。
中央葡萄酒
2023年に100周年を迎えた甲州ワイン御三家のひとつ。
やはりはずせないワイナリー。
キュベ三澤 Blanc2015
シャルドネ。フレンチオーク樽貯蔵。
無清澄・無濾過。
前回のワインツーリズムに参加した時に飲めなかった一杯。
果実味が高い。さすがの一杯。
注いだ後に、スタッフがいろいろ説明してくれた。
新田商店
最後の目的地はワイナリーではなく、酒屋。
創業1939年。
勝沼の地で米、日本酒、山梨ワインの産地のど真ん中で山梨ワインを販売している。
生産数が少ないワインもいくつか置いてあり、参加者にとってなかなか好評だった。
飲み足りてない人はここで、有料試飲をしていた。(1,000円 3杯分)
勝沼ワイン散歩2024の打ち上げ:パパソロッテ ~勝沼食堂~
ワイン散歩はここでいったん解散。
タクシーで駅まで帰る組と徒歩で打ち上げ会場に向かう組に分かれた。
お店はパパソロッテ ~勝沼食堂~。
有志で打ち上げをした。
勝沼ぶどう郷駅から徒歩数分なので帰りの電車も安心。
大月にあるワインセラー長谷部酒店の飲食店でもある。
葡萄畑を面前に今日の散歩を馳せながらゆったりと椅子に座って語る。至福。
まずはおビールを頂戴する。
一日中ワインだったので、泡が喉に染み込むw
最初に全体のワインを選ぶ。※写真は飲んだあと
選んだワインに合わせて料理の仕上げを変えるそう。
シンデレラフィットなマリアージュ。
馬肉のタルタルをセブンシダーズの甲州泡とともに
山梨では馬刺しを日常的に食べる習慣がある。
定番は生姜とニンニクなのだが、登場したのはマスタード和えだった。
この組み合わせは新しい味。
富士の介のパイ包みをキスヴィンシャルドネ2022とともに
樽感ともに果実味あり。
清美(オレンジ)と柚の皮が添えられていた。
柑橘感がワインとマッチしていた。
途中ででてきたパンでソースをまんべんなくすくいあげる。
甲州の枝でスモークした自家製ベーコンとトマトのパスタを
駒園ヴィンヤードのピノ・ノワール2022とともに
駒園ヴィンヤードのピノ・ノワール2022とともに
南アルプス市で栽培されたピノ・ノワール使用。
ワインは少し青いが熟成感があって酸は弱い。
トマトの酸味と新玉ねぎの甘みがよかった。
信玄鳥のソテーをシャトー・マルスの
穂坂日之城カベルネ&メルロー遅摘み2019とともに
穂坂日之城カベルネ&メルロー遅摘み2019とともに
メルローとカベルネ・ソービニヨン50%のボルドーっぽいワイン。
余韻が長く、スパイシー。
飲む1時間くらい前にデキャンタしてもらっていたので程よい飲み頃に仕上がっていた。
ワインのセレクトを任され、ドキドキしながら選んだワインをうまくマッチングしていて何より。
今日の出来事を復習しながら夜は更けていく。
パパソロッテのインフォメーション
住所:山梨県甲州市勝沼町菱山3577-6
TEL:0553-39-8763
営業時間:11:00~14:00(LO)、17:30~21:00(LO)
定休日:火曜日
安ワイン道場・勝沼ワイン散歩2024のまとめ
徒歩数は20,000歩弱。自分史上最高に歩いた。
全て歩きだったが、休みを入れつつ話しながらだと特に苦労もなく順調に進んだ。
次回も楽しみだ。
※2024年5月現在 個人の感想