日本ワイン：シャトー酒折で傘がけ体験2024
飲みたいワインのぶどう畑作業を手伝うこと。
これがワインをおいしく飲むための一つの方法だと思っている。
2024年、コロナ騒動も落ち着きを見せ始め、数年ぶりに甲府・シャトー酒折での傘がけイベントに参加したのでその様子をまとめてみた。
シャトー酒折での傘かけの概要
開催日時：2024年6月22日（土） 午前9：00〜
参加費用：無料（現地までの交通費は参加者負担）
参加人数：約50人
持参品：ホッチキス、タオル、帽子、着替え、雨具、水筒。
（ホッチキスはなくても貸してもらえる）
毎年恒例のこの行事。17年連続開催している。
今まで雨天中止になったことはないそうだ。
傘かけって何？
葡萄の樹は花が咲いた後結実する。
そしてこの時期、上から降る雨や鳥からのちょっかいから葡萄の実を守るために、葡萄の房に笠をかけてうまく成長できるようにすることだ。
イメージ的には雪の日、お地蔵さんが寒くならないように笠をかけるようなものだ。
傘かけスタート
シャトー酒折の井嶋氏による説明がなされる。
①傘紙のツルツルした面を上側に、ザラザラした面を自分側になるようにとりつける。
②隙間を作らないように紙をかぶせる。
③下端をホッチキスで留める。
その後、みんなで畑に移動。
斜面におののく。
久しぶりだったのでゆっくり丁寧を心がけた。
一房一房ブドウを守るためにするのはきめ細かい日本人ならでは。
シャルドネの傘がけ
前回参加した時とは畑が違っていた。
（前回は甲州）
毎回参加している慣れた人もいて、モバイルエアコン装備もバッチリな様子だった。
シラーの傘かけ
初めて見るシラーの果実。
粒が小さいのが印象的。
雑草がミントで香りがすごい。
デトックスできそうだ。
粒が小さく、入り組んでいたので手間がかかった。
マスカット・ベリーAの傘がけ
軸に色がついていたのでやりやすかった。
この頃にはライフがほぼ0で、虫の息で水分補給&トイレに行きつつ乗り切った。
作業後のお楽しみのランチ会
スタッフによる確認も終わり、作業が終了。
心地よい疲労感だが、本番はここからだ。
農作業の後は特に腹が減る。
駅から作業も一緒だった方々と共にワインも交えたワイン会となった。
お弁当は「ナチュラルグレース 三毛猫キッチン」から。
お弁当としてはだいぶボリューミー。
他にもケンタッキーフライドチキンや池川氏より地元産のスモモもお裾分けされた。
ランチとともに出されたワインたち
合わせてシャトー酒折で造られているワインも出された。
これが目的で参加する人も少なくない。
自分も事前に運転するかどうかの質問はされていたので、バスと電車で乗り継いできた。
※ドライバーにはジュースが振舞われていた。
マスカットベリーA クレーレ2023
乾杯は前日（6/21）に発売されたばかりのワイン。
軽くてドライなロゼ。
こちらではMBAは冷やして飲むのがスタンダードなやり方だ。
甲州2023
ミネラリーで微発泡していた。
酸味がほどよく農作業後の身体によく染みる。
エステート シャルドネ2020
シャトー酒折のフラッグシップ的なワイン。
完熟したブドウを樽熟成。
限定3,000本。
マスカット・ベーリーA アンウッデド キュベイケガワ2021
樽ではないが樽感あり。
チェリー感強い。後味に甘味がくる。
エステート マスカット・ベーリーA バレルエイジド2021
甘みと酸味、苦味のバランスよい。
長い余韻。
16ヶ月樽熟成。
限定618本。
エステート シラー2022
すっきりとキレイでかなり飲みやすかった。
飲みきれなかったワインはお持ち帰りして自宅で楽しんだ。
マスカット・ベーリーA ロゼ にごりスパークリング2023
じゃんけん大会で同テーブルの方がゲットした1本。
その場で開栓したのでご相伴にあずかる。www
早摘みしたブドウを瓶内二次発酵。
無濾過な泡。
ストロベリーな感じ。
口直しにちょうどよかった。
シャトー酒折の傘かけのまとめ
やってみるとわかるがこの作業、実にクレイジー。
作業自体はむずかしくないのだが、斜面で作業するので体勢が厳しい。
だが、この手間によっておいしいブドウ、ワインとなる。
自分が手がけたと思うとおいしく感じられることうけあいだ。
体力が続く限り参加したいと思う。
シャトー酒折のインフォメーション
住 所：山梨県甲府市酒折町1338−203
電話番号：055-227-0511
営業時間：9:00〜16:00
シャトー酒折での傘かけのおまけ
土佐犬のあうんちゃん（メス）とご対面
※2024年7月現在 個人の感想
