日本ワイン:ワインツーリズムやまなし 2023秋・勝沼へ行ってきた

ワインツーリズムやまなし 2023秋・勝沼での勝沼駅の看板
ワインツーリズムやまなし 2023秋・勝沼での勝沼駅の看板

ワインツーリズムやまなしで出会ってから10年たつ仲間がいる。
その間に結婚したり、県をまたいで引越したり、転職したりした。
それぞれ人生のステージが変わっていったが、それでもずっと一緒に回り続けている人たちだ。

今回は初心にかえり、小さいワイナリーを中心をめぐる旅となった。
改めてブドウの産地である勝沼を回る。

ワインツーリズムやまなしってどんなイベント?

産地をめぐり、地域を楽しむイベント「ワインツーリズムやまなし®︎」。

「どのワイナリーに行こうか?」「どの地域に行ってみようか?」
「どこでご飯を食べようか?」などの予定を事前に自分で計画。
当日は自分で考えた予定をもとに、ブドウとワインの産地を楽しむ大人の遠足だ。

このイベントは、ぶどう農家、ワイナリー、飲食店、商店、朝市、NPO、行政などみんなで力を合わせた産地ならではの試み。

ワインツーリズムやまなし 2023秋・勝沼の概要

開催日:2023年11月12日(日)
参加費:8,800円(税込)

当日の服装

11月初旬だが、勝沼町は寒暖差が激しい。
この時期の勝沼は日中は暑いくらいだが、日が暮れ始めると急に寒くなる。
上に羽織るものがあると安心だ。

当日に用意したアイテム

・事前に送られたチケット
・モバイルバッテリー
・ハンドタオル
・水
・アテのおつまみ
・現金(QR、カード決済に対応してない箇所もあり)

あたりはマスト。
他にもワイナリーの方々に挨拶するときの名刺や持ち帰りワインを入れるカバン(※宅配可能)があるといいだろう。

ワインツーリズムやまなし 2023秋・勝沼の受付

ワインツーリズムやまなし 2023秋・勝沼の受付
ワインツーリズムやまなし 2023秋・勝沼の受付

事前に郵送されたチケットと交換にグラス、手首につけるバンドと交換。

今回は事前にワイングラスありとなしが選べた。(料金もちょっと違う)

ワインツーリズムやまなし 2023秋・勝沼で回ったワイナリー

どんなワイナリーを巡ったか時系列で追っていきたい。

シャトージュン

服飾メーカー「JUN」のワイナリー。
ブドウ栽培は甲州市内を中心に甲州、セミヨン、デラウエア、ソーヴィニヨンブラン、MBA、メルローなど。

シャトージュンへ行く途中のブドウ畑
シャトージュンへ行く途中のブドウ畑

最初はシャトージュン。
勝沼ぶどう郷駅から歩いて約10分。
ブドウ畑を横目に下り坂を進む。

シャトージュンの看板
シャトージュンの看板


朝から試飲できるのがワインツーリズムの醍醐味。
醸造家をはじめ、スタッフが待ち構えていた。

シャトージュンで試飲したワイン

左から…
甲州
ジャパンセレクト・デラウエア2022
フルーツワイン甲州と梅のブレンド
ヤマソソービ二ヨン

全体的に柔らかい印象を受けた

シャトージュンで楽しんだワインとおつまみ(自前)
シャトージュンで楽しんだワインとおつまみ(自前)

つまみは持ち込みチーズと山梨県産干しブドウ(枝付きクイーンセブン)

徒歩で次の目的地へ。

道中、甲州名物「ころ柿」で目を楽しませる。
干し柿との違いは水分量でこちらのほうが、甘味が強くて水分が少ない。

ぶどう畑を通り抜けて目的地までもうすぐ。

原茂ワイン

創業1924年、ぶどう棚の中の小さなワイン醸造所。
屋号の「原茂」は昔、原と呼ばれる地域から。

原茂ワイン入口
原茂ワイン入口

明治時代に建てられた母屋を改装したワインショップ。
以前は2階にカフェがあり、ブドウ畑を目下に食事とワインを楽しむことができたのだが、建築法の関係でなくなってしまったのは残念。

原茂ワインの庭
原茂ワインの庭

こちらの中でも試飲ができるが、外にいろいろ屋台があったのでそちらを楽しむ。

試食した樹齢30年のストロンネル種。

ハラモワイン2023年の新酒甲州
ハラモワイン2023年の新酒甲州

2023年の新酒甲州。500円(税込)。
ほのかな甘みのフルーティな白ワイン。辛口。

ハラモルージュ。500円(税込)。
ハラモルージュ。

ハラモルージュ。500円(税込)。
色々ブレンドした気軽に飲める赤。

ハラモワインで食べた牛タンデミグラスソース煮込み
ハラモワインで食べた牛タンデミグラスソース煮込み

牛タンデミグラスソース煮込み1,000円(税込)。
コッテリソースの中に柔らかい牛たんのコラボレーション。

ハラモワインで食べた生ハムプレート
ハラモワインで食べた生ハムプレート

他にも生ハムプレート(600円)とかおでんポトフ(650円)、ホットドック(600円)などが用意されていた。
食事メニューも充実していて、思いがけず長居できてしまうワイン沼ポイントだった。

次の目的地のマルサン葡萄酒へさらに歩く。(徒歩約5分)

勝沼町はワイナリーの町。
タクシーやバスを使わないといけないワイナリーもあるが、実は徒歩でいけるところもある。

マルサン葡萄酒

江戸時代よりブドウ栽培を開始している家族経営の小さなワイナリー。

ここは敷地が広くて、ちょっとした音楽ブースだったり、ワインツーリズムでは珍しい他の飲食屋台がある貴重な場所だ。

ワインツーリズム恒例なマルサン葡萄酒の女将のおつまみ
ワインツーリズム恒例なマルサン葡萄酒の女将のおつまみ

甲州ワインに合わせた女将のつまみは健在。
今年は岩塩をまぶしたさつまいも(無料)。
徒歩が続いたのでほんのり汗をかいていたので、塩気が身体に染みる。

マルサン葡萄酒の醸し甲州2022
マルサン葡萄酒の醸し甲州2022

醸し甲州。400円(税込)。
ブドウの皮ごと発酵させるので、皮の中にある旨みと渋みが凝縮されている。

サンキングカフェの1年寝かした本物の柚餅子(ゆべし)。
サンキングカフェの1年寝かした本物の柚餅子(ゆべし)。

1年寝かした本物の柚餅子(ゆべし)。
甲州ワインにピッタンコ。

サンキングカフェの酎ハイ、ヤーマン
サンキングカフェの酎ハイ、ヤーマン

また、ヤーマンなるものも販売していた。
東京・下町の正しい酎ハイ。500円(税込)。

マルサン葡萄酒の休憩所
マルサン葡萄酒の休憩所

手間の柿も販売していた。

甲州のブドウ畑を眺めつつ、ひと休み。

勝沼ワイン村

勝沼ワイン村の案内図(2023年11月現在)
勝沼ワイン村の案内図(2023年11月現在)

行きたかった場所。
近年立ち上げたばかりの醸造所を持たずに委託醸造しているワイナリー群。
以前は閑散とした風景だったが、今年はいろいろなワイナリーが増え、全体的にレベルアップした印象。
いずれ、宿泊施設もできるとの事。

勝沼ワイン村の全体

勝沼ワイン村の中のワイナリー

◾️東夢
◾️ドメーヌ・ジン
◾️ラベルニーニョ
◾️NIKKAWAワイナリー
◾️ヴィンヤードキクシマ
◾️カーサワタナベ
◾️日和ワイナリー
◾️997

他にも「KOSHU BEER」と称したクラフトビール屋がある。

◾️THE997Katsunuma
河口湖温泉郷にあるリゾートホテル「THE KUKUNA」が、ホテル直営ワイナリーとして勝沼に誕生。


2種類 試飲500円(税込)
左:ロゼ 辛口だが後味に皮の渋み。
右:MBA 皮の渋みあり、柚子な感じ。

初年度にしては上手にできてる印象。

◾️NIKKAWAワイナリー
2020年オープンしたワイナリー。

NIKKAWAワイナリーのkaka22(左)とカベルネ19(右)
NIKKAWAワイナリーのkaka22(左)とカベルネ19(右)

4種から2種類セレクトをするスタイル 500円(税込)
左:kaka22
右:カベルネ19

◾️ドメーヌジン

少量多品種を合言葉にアルバリーニョ、ソーヴィニヨンブラン、セミヨン、アルモノワールを育成中のブティックワイナリー。

ドメーヌジンのジン・ブラン
ドメーヌジンのジン・ブラン

甲府市産の甲州とシャルドネを中心に白品種を無濾過にてブレンドしたもの。

ワイン村で食べたフード類

ワインだけでなくここはフード類も充実していた。

からし付きの玉こんにゃくやら砂肝の唐揚げとの組み合わせがグッド。
お腹いっぱいになって次の目的を目指す。

MGVsワイナリー

2017年創業。
元半導体工場からワイナリーへとクラスチェンジした面白いワイナリー。
生産は日本固有種である甲州とマスカットベーリーAのみ。
地域ごとに仕込みテロワールを大事にしている。

MGVsワインセット_5種
MGVsワインセット_5種

まずはMGVsワインセット_5種で喉を潤す。w
秋におすすめの5種(白2種、ロゼ1種、赤2種)が楽しめる。
1,500円(税込)

左から
K336 穂坂甲州2016 ファーストヴィンテージ ステンレスタンク発酵80% + 樽発酵20%
K113 勝沼町下岩崎2018 樽熟成2ヶ月
B521 GI Yamanashi 2022 セニエロゼ
B553 GI YAMANASHI2020 樽熟成14ヶ月
B153 勝沼町下岩崎2018 単一畑仕込み 樽熟成11ヶ月

外で飲めたので眼前にある畑を眺めながらひと休み。

中央葡萄酒

1923年創業。
質を大切にし、丁寧な手仕事を貫く和の文化を土台としたワイン作りを続けている。

中央葡萄酒外観
中央葡萄酒外観

グレイスワインの名前のほうが馴染みがあるかも。

キュベ三澤2015

お目当てはこちら。
なかなか手に入れられないし、ワインツーリズム時でしか試飲できない1本。
樽香がほどよく感じられ、今ちょうどよい酸味。
無補糖、無補酸。

キュベ三澤2019赤

キュベ三澤2019赤
キュベ三澤2019赤

マイルド、ワインらしいワイン。

あけの2020

あけの2020
あけの2020

酸が高く、ほどよいタンニン感じる。

甲州 産地飲み比べ

左から
グレイス甲州2022
甲州 菱山畑2022
茅ヶ岳 甲州2022

各35cc 1,500円(税込)

全体的に果実味が強く、キレイな造りの印象。
水もいただきホスピタリティもバッチリ。

マンズワイン

1962年に勝沼で誕生した。
最大25種類をグラスで試飲可能。

マンズワイン社屋
マンズワイン社屋

カリフォルニアを意識した社屋にリニューアル。
母体となるキッコーマンの「マン」と旧約聖書に記された天が人々に授けた食べ物「マナ」に由来している。

マンズワインにあった縦型式圧搾機
マンズワインにあった縦型式圧搾機

入り口には100年ほど前にフランスで実際に使われてた縦型式圧搾機が飾られていた。

だいぶオサレに生まれ変わっていた。

有料試飲は紙で書いてスタッフに渡すスタイル。

だいぶ飲んで疲れてきたので、一旦シードルで落ち着かせる。

その他大勢www
仲間と少しずつ分け合って楽しめるのもワインツーリズムの楽しみのひとつだ。
※ワインの共有は自己責任で

ここでワインツーリズムやまなし 2023秋・勝沼は終了。
回ったワイナリーは10軒にも満たないが、充実した時間を過ごすことができた。
短時間の滞在であれば、10軒以上回れるはず。

ワインツーリズムやまなし 2023秋・勝沼で運行中のバス
ワインツーリズムやまなし 2023秋・勝沼で運行中のバス

最後のバスに乗り、勝沼ぶどう郷駅へと向かう。

ワインツーリズムやまなし 2023秋・勝沼のまとめ

勝沼ぶどう郷駅からみる甲府盆地
勝沼ぶどう郷駅からみる甲府盆地

最初はボッチ参加だったワインツーリズムやまなしも今ではいろんな人たちとまわるようになった。
ワインは人をつなげる。
これからもつながった縁を大事にしていきたい。

※2023年11月現在 個人の感想

この記事を書いた人

tiimo

生粋のめんどくさがりやのため、ズボラな家事な無印良品好きなヲッさん。 ストレスフリー生活したいがために整理収納アドバイザー 1級取得。2017年4月より生活提案ブログ更新中。日本ワイン好き。広告デザイナー。ワイフと娘ちゃんの3人家族。