
山梨・北杜市小渕沢にある「ドメーヌ・ミエ・イケノ」が2018年で設立10周年を迎えた。
その記念で「猫の葡萄会スペシャル」を6月4日に開催することをネットで知り、早速申し込み。
見事当選したのでレポートする。
普段は、一般向け公開をしないワイナリーなので喜びもひとおし。
ドメーヌミエイケノってどんなワイナリー?
山梨県北杜市小淵沢にある自社の畑と設備のみで生産から醸造まで一環して行っているワイナリー。(普段は非公開)
醸造家である池野美映さんが中心となって数名のスタッフとワイン造りをしている。
葡萄畑の名前は最初に畑を訪問した時に猫の足跡があったからだそう。
畑の名前もそれにちなんで「Le pas du chat / レ・パ・デュ・シャ(猫の足跡)」と名付けられている。
申し込みは2段階あった。
まず、オンライン会員に先行予約が始まり、1週間遅れで一般向けの募集。
ネットでは買い物をしていないで一般で申し込みをする。
参加費は3,500円(税込)
2015のミレジム3種(シャルドネ、メルロー、ピノノワール)とロゴの入ったオリジナルグラスとミネラルウォーターがつく。
プラス1,000円でランチ付きもあったのだか、先行販売ですでに売り切れだった→キャンセルがでたのでゲット。
電車で小淵沢に降りたのは数十年ぶりだ。改札口をでると隣の敷地に新しい駅が建設中だった。
マイクロバスが到着していたので乗り込んだ。(1乗車500円)

今までは各自タクシーか徒歩(約1時間)だったので嬉しい配慮。
10分足らずでワイナリー到着。
受付を済ます。
参加者はだいたい100人前後。人気の高さが伺える。大荷物を抱えていたのでほとんどが県外からの参加とみられる。
一旦受付を済ませると、畑内に好きな場所でくつろげた。
所々にパラソルとイスは自由に使えた。
汚れてもよい格好で来たのでゴロゴロする。





北は八ヶ岳、南は富士山を眺める。
360度自然を感じながらワインを飲む。ワインは農産物ということを再認識する。
しばらくするとジャズライブが始まった。
ワインを飲みながら生演奏を聞く。
五感を使ったワインのイベントは面白い。標高が高いので天気の割にはそれほど暑くはない。


昼過ぎにはワイナリーの軌跡の写真公開とトークが始まった。
掃除が行き届いている清潔な作業場内でのスライドショー。(土足厳禁)
畑探しから建物建築まで、1枚1枚の写真に解説をしてくれた。

〜以下トーク覚え書き〜
山梨、長野とかなりの範囲で畑を探した。ピノの栽培は関係者から反対の声が多かった。
今の畑は元桑畑、野焼きをし、トラクターをかけて地場を作った。
続いて支柱、ワイヤー、植樹をした。
2007年、3 ,300本植樹。
2008年〜2010年は勝沼での試験醸造。(ドメーヌを作る前の時代)
自分の手で育てた葡萄でワインを作りたい。
近くに乗馬クラブがあり、馬の堆肥を使用している。
施工時に東日本大震災と重なり、施工が相当困難だった。
収穫時ギリギリで国の申請が間に合いなんとかスタートできた。
その後、前日6月3日に発売した2015年のミレジム(収穫年、英語のヴィンテージと同義語)が陳列していたのでなんとか購入。
また、バックヴィンテージの販売もあり、BY THE GLASSで味を確かめてから何本か購入。
年度の古いものは早々に売り切れていた。


オンラインショップは即日完売だったが、2015は近隣にある「リゾナーレ八ヶ岳」内のWINE SHOPにまだいくつか販売しているとの事。
他にも10周年記念でつくった畑の地図がプリントされたTシャツや、グラスマーカー、アンティーク風バンダナが販売されていた。

帰りもバスに乗り帰路へ。
半日足らずの滞在だったが、池野さんを通してワイン文化に少しでも学ぶ事ができたワイナリー巡りだった。
2018年4月27日 追記
THETA Sで撮影。