日本ワイン:【本とワイン】library 和 × wine time【和菓子】

鼻をくすぐる5月も中旬を過ぎ、勝沼町は葡萄畑の緑に包まれている。
さわやかなこの時期、ブドウ畑のど真ん中にある勝沼図書館でワインを楽しむイベントが開かれた。

それも、今回合わせるのはなんと「和菓子」。
ディナーでもランチでもなく、気軽に和菓子とWineを楽しんできたのでレポートしたい。

library 和 × wine timeの概要

勝沼図書館で開かれたlibrary 和 × wine timeの登壇者たち
勝沼図書館で開かれたlibrary 和 × wine timeの登壇者たち

日 時:2023年5月21日(日) 午後2時から4時
場 所:甲州市立勝沼図書館 中庭テント下
参加者:約30名
参加費:無料

登壇者は今注目の日本ワイン醸造家3人と新進気鋭の和菓子職人だ。

斉藤まゆ氏(キスヴィン・ワイナリー / 山梨・甲州市塩山 )
安蔵正子氏(カーブ・アン / 山梨・山梨市万力)
高野ひろ子氏(セブンシダーズ・ワイナリー  / 山梨・南都留郡富士河口湖町)
佐藤怜旺(れお)氏(和菓子職人 / 勝沼出身)

の4名。

library 和 × wine timeで紹介されたオススメの本

まずは簡単な自己紹介を経て、その後インタビューという形式。
合わせて図書館のイベントらしく各々にオススメの本を紹介してもらった。

斉藤まゆ氏のオススメの本

オススメ本を紹介する斉藤まゆ氏
オススメ本を紹介する斉藤まゆ氏

フレデリック / レオ・レオニ著 谷川俊太郎訳 好学社
子どもの読み聞かせもあるが、自分のセンスを呼び起こすために読んでいるとのこと。

安蔵正子氏のオススメの本

オススメ本を紹介する安蔵正子氏
オススメ本を紹介する安蔵正子氏

5本のワインの物語 / 安蔵光弘 著 イカロス出版
手前みそであるが自伝。割と最近のことまで書いてある。
会終了後、著者本人が迎えに来ていたのでビックリ。制作にあたり苦労話を伺えた。

高野ひろ子氏のオススメの本

オススメ本を紹介する高野ひろ子氏
オススメ本を紹介する高野ひろ子氏

三流シェフ / 三國清三 著 幻冬舎
皿洗いに始まり苦悩・躍進まで駆け上がるストーリー。
どこでチャンスが転がっているかわからない教えに共感。

和菓子職人 佐藤怜旺氏のオススメの本

オススメ本を紹介する佐藤怜旺氏
オススメ本を紹介する佐藤怜旺氏

木をみる西洋人 森をみる東洋人 / リチャード・E・ニスベット 著 ダイヤモンド社

library 和 × wine timeの試飲タイム

library 和 × wine timeの試飲タイム
library 和 × wine timeの試飲タイム

ミニセミナーが終わり、お待ちかねの試飲タイムwww
地元民ですら呑んだことない銘柄や、まだ一般発売されていないもの・売り切れになってしまったものがあり、
ドキドキしたラインナップだった。

国のガイドラインに沿って、試飲で用意されたのはミニカップ。
とはいえ、おかわりはできたので、けっこうな量が飲めた。
造った本人たちと話を聞きながら過ごす昼下がりのワインタイムは格別だ。

library 和 × wine timeに登場した日本ワインたち

醸造家自ら説明するスタイルは山梨ならでは。

甲州スパークリング2021 / キスヴィンワイナリー

甲州スパークリング2021 / キスヴィンワイナリーを手に取る斎藤まゆ氏
甲州スパークリング2021 / キスヴィンワイナリーを手に取る斎藤まゆ氏

懐が広く、万能選手なイメージ。

万力ブラン2022 / Cave an

万力ブラン2022 / Cave an手に取る安蔵正子氏
万力ブラン2022 / Cave anを手に取る安蔵正子氏

香りと酸味が高い。
可能性のあるブドウ品種プチマンサンと少しのアルバリーニョをブレンド。
甲州に比べると甘味がでていた。

デラウェア & ジーガレーベスパークリング2022 / と
MMCP BLUSH2022 / セブンシダーズ・ワイナリー 

MMCP BLUSH 2022 / 7シダーズワイナリー を手に取る高野ひろ子氏
MMCP BLUSH 2022 / 7シダーズワイナリー を手に取る高野ひろ子氏

7シダーズワイナリーは最初に考えていたボトルが少なかったらしく、2種類持ってきていただいた。

デラウェア & ジーガレーベスパークリング2022は瓶内2次発酵で泡がきめ細やかだった。
ジーガレーベのロゼは邪魔をしない寄り添う感じのロゼ。
ワイナリーでも完売してしまい、もうないとのこと。また来年に期待。

日本ワインに合うように造られた2種類の和菓子

合わせてフリーの和菓子職人・佐藤玲旺氏により創作和菓子を頂戴する。

右側:リンゴの餡のおはぎ
左側:フリーズドライしたイチゴとクリームチーズの大福

日本ワインに合うように造られた2種類の和菓子
日本ワインに合うように造られた2種類の和菓子

実食してみると・・・

甲州のりんごの感じが泡とマッチしていた。
同じ特徴の味を合わせると良いと感じた。

イチゴの和菓子はロゼにピッタリだった。

自分の和菓子を手に取り説明をする佐藤玲旺氏
自分の和菓子を手に取り説明する佐藤玲旺氏

ワインは必ずしも食事と合わせる必要はないかもと新しいイメージができた。

勝沼図書館で開かれたLibrery 和 × wine timeのまとめ

他の場所ではなかなか実現できない、ブドウ・山梨ワインの産地ならではの企画。
コロナ5類以降に基づき今後はワインに関するイベントを開くとのこと。
100年以上続く産地ならではの内容に期待したい。

甲州市立勝沼図書館ってどんな図書館?

甲州市立勝沼図書館の外観
甲州市立勝沼図書館の外観

創立1996年。図書館としては比較的新しめ。
一般利用者に貸し出し・公開できるぶどう・ワイン資料に関する蔵書は3万点以上あり、一公共図書館の中で日本一を誇る。
毎年秋には「ぶどうとワインの資料展」を開き、広く勝沼やワインの歴史などを知ってもらう手助けをしている。

スペシャルゲスト:安蔵光弘氏

会も終わり撤収作業が進む中、安蔵正子氏のお迎えで夫の安蔵光弘氏が登場。
セミナーとしてはワインのお話は伺えなかったが、小話で盛り上がった。

著書を手に取る安蔵夫妻
著書を手に取る安蔵夫妻

甲州市立勝沼図書館のインフォメーション

甲州市立勝沼図書館の蔵書
甲州市立勝沼図書館の蔵書

開館時間:午前9時から午後5時
休館日 :月曜日(祝日の場合はその翌日)
電  話:0553-44-3746
住  所:甲州市勝沼町下岩崎1034-1

※2023年5月現在 個人の感想

この記事を書いた人

tiimo

生粋のめんどくさがりやのため、ズボラな家事な無印良品好きなヲッさん。 ストレスフリー生活したいがために整理収納アドバイザー 1級取得。2017年4月より生活提案ブログ更新中。日本ワイン好き。広告デザイナー。ワイフと娘ちゃんの3人家族。