山梨県はブドウ栽培もさることながら、ワイン造りも盛んだ。
街では山梨県産ワインを出すお店も増えた。ワイン会もいろんな形で開かれる。
そんな中、平成最後の平日にまだ出かけていなかったワイン会「RSG」に参加してみた。
会場である「洋麺屋 楽」に到着。30年以上前から同じ場所で続いている老舗のパスタ屋さん。時間より少し早めにきたら一番乗りだった。すでにセッティングも完了していた。
RSGワイン会の概要
日 程:2019年4月26日(金)
時 間:19:00~21:30
場 所:洋麺屋 楽
定 員:10名(幹事1名含む)
参加費:4,000円(税込)
RSGワイン会ってなに?
10年弱前から始まったこの活動。今回で115回目を迎える。甲府中心街にある人気店「洋麺屋 楽」のマスターである北村氏による山梨県産を中心としたワインの産地・製法・歴史についての解説と旬の味覚を取り入れた料理を堪能しながらワインとのマリアージュを愉しむ初心者向けのワイン会。
ちなみにRSGは「Ready Study Go(位置についてよーいドン)」の略。ワインを愉しむきっかけづくりになるようにとの意味だ。
※ワインはマスターのライフワークの一環としてほぼ原価での提供
解説をする北村氏(JSA公認・シニアソムリエ 甲州市ワイン品質審査員)
第115回 RSGワイン会で登場した日本ワインたち
マスターが厳選した日本ワイン8種類が登場。飲む順番(最初の1杯のみ)もあり、バランスのよいセレクトでひとつひとつ解説をしていただいた。
「フジクレール クラノオト デラウェア2018 / フジッコワイナリー」
山梨県産の契約農家のデラウェア種を原料として醸造されたワイン。国産原料ブドウ100%にこだわる。クレールは英語でいうblight、right、clearに相当。明るく澄み切ったワインを目指している。
かなりフルーティー & トロピカル。少し微炭酸なので最初の1杯目に丁度良い。
「山梨甲州 2017 / シャトーメルシャン」
初めて国内でシュール・リー製法(瓶詰め直前まで貯蔵タンク中で濁と接触させ熟成)を行ったワイナリー。
産とミネラルのバランスが良く、果皮由来のほのかな渋みがおいしく感じる。
「ヴィンテージ甲州 2017 大和葡萄酒」
日本のワインは薄い、軽い、特徴がないのが一般的なイメージなのだが、原因としてミネラル不足が挙げられる。そこで廃棄処分されていた貝殻を焼成化後に粉砕、散布してブドウ栽培する土壌を工夫して味わい深いワイン造りをしている。
中口の甲州。2番目に飲んだものよりほんのり甘めとほのかなコク。
「甲州オランジェ・グリ 2017 / 山梨マルスワイナリー」
鹿児島の焼酎メーカーである本坊酒造が1960年に本坊酒造山梨ワイナリーとして誕生させた。
醸し甲州。値段もとってもリーズナブルでデイリーワインとしても人気が高い。
「ももいろ 2017 / シャトーメルシャン」
1877年、シャトーメルシャンの前身である日本最初の民間ワイン会社「大日本山梨葡萄酒会社」を設立。
さわやかな辛口ロゼ。桔梗ケ原メルローの上澄み部分60%とマスカットベーリーA40%のブレンドワイン。
個人的に今回の一番のヒット。
「ハギーベリー瑛 2017 / 大和武道酒」
ミネラル分豊かな山梨県産マスカットベーリーAを100%使用。豊かな香りと果実実のライトミディアムの赤。
「レザンファン マスカットベ-リーA 2015 / シャトールミエール」
1885年創設。有機農法をとりいれ、限りない自然に近づいている畑から採れたブドウを栽培。ラインナップは気軽に飲めるワインから本格的なワインまで多岐にわたる。レザンファン・シリーズはブドウ品種の特徴を生かした少量生産のシリーズ。ブドウの果皮についている自酵母で発酵、熟成を行う。
フルーツを煮詰めたような味わい。
「山梨マスカットベーリーA 2015 / シャトーメルシャン」
長年培った技術と栽培方法の見直しなどにより、熟度の高い栽培に注力する。
程よい樽のニュアンスと果実のバランス。
第115回 RSGワイン会で食べたメニュー
和風・洋風織り交ぜたメニューが順番で出てくる。煮物と甲州品種の相性がとてもよい。
分けあって食べるのでひとつずつの量は少ないが、種類があるので、お腹いっぱいになった。
ゴマとレンコン
ジャガイモの煮物
チーズのバケット
グリーンサラダ
ソーセージ、ブロッコリーのペンネ
蒸しチキン、胡椒をまぶして
肉団子と豆腐
チャーハン
明太子パスタ
第115回 RSGワイン会のまとめ
初めての参加だったが、参加者が上品で、落ち着いた雰囲気の中で楽しく過ごす事ができた。単に飲むだけでなく、ワイン好きの仲間とほんのちょっとワインについての「なるほど」が知ることができるおススメのワイン会だ。
次回以降も参加していきたい。
※2019年4月現在 個人の感想 説明文に一部引用あり