秋開催としては2年ぶりのワインツーリズムやまなし®︎。
今回は新型コロナ対策のため朝のバスを人数制限した予約制となっており、それぞれ別にお申し込みが必要な1日限りのイベントとなった。
ワインツーリズムやまなし®︎ってどんなイベント?
産地をめぐり、地域を楽しむイベント「ワインツーリズムやまなし®︎」。
「どのワイナリーに行こうか?」「どの地域に行ってみようか?」
「どこでご飯を食べようか?」などの予定を事前に自分で計画。
当日は自分で考えた予定をもとに、ブドウとワインの産地を楽しむ大人の遠足だ。
このイベントは、ぶどう農家、ワイナリー、飲食店、商店、朝市、NPO、行政などみんなで力を合わせた産地ならではの試み。
2021年の秋は分散開催で11月毎週ワインツーリズムが各地で開かれる。
〈開催日程〉
11月 6日(土)笛吹市
11月 7日(日)甲州市塩山・山梨市牧丘
11月13日(土)勝沼
11月14日(日)勝沼
11月20日(土)勝沼
11月21日(日)勝沼
11月27日(土)勝沼
11月28日(日)勝沼
※各1日ごととなり、例年(〜2019年)のように二日連続ではない
今回は甲州市塩山・山梨市牧丘方面のワイナリーの散策に参加。
例年との違いはあったものの、楽しみ方は例年のワインツーリズムと同じ。
循環バスを使ったツーリズム(ワイナリーごとの入場制限あり)。
ワインツーリズムやまなし・秋についての他の記事はこちら↓
ワインツーリズム2021・秋の受付
JR中央線塩山(えんざん)駅北口にて受付。(南口にも受付あり)
メールで指定されたいくつかの書類を提出。
※ちなみに今回は書類の事前配布はなかった。
荷物預かり所もあり、ワインツーリズムが終わるまで預かってくれる。
県外参加者には嬉しいサービス。しかも無料!
受付番号
PCR検査結果もしくはワクチン接種証明書(いずれも画像可)、
1週間程度の体温表を記した健康チェックシートを提出。
受付番号とリストバンドについて
受付で渡されたリストバンドには2次元コードがついている。
これをスマホのカメラで読み込むとワイナリー情報が表示。
営業情報やその日の取り組みが掲載されている。
初参加や、初めてのワイナリーに行く時に重宝した。
受付番号はワイナリーに渡すことで万が一の時に追跡できる仕組みとなっている。
バス乗車
最初に乗り込むワインツーリズム専用バスは時間指定あり。
ワイナリー各所に40~50分感覚で運行する。
今回は左周りで移動。
25名限定なので座席には余裕あり。
今回周ったワインツーリズム2021 甲州市塩山・山梨市牧丘のワイナリー
勝沼と違ってワイナリーの距離が離れている牧丘方面。
乗車時間も20分以上とちょっとしたプチ旅行気分だ。
1年以上ぶりにあった友人との会話(マスク越し)も弾む。
カンティーナ・ヒロ
元IT技術者の造る無補糖、無補酸にこだわるワイナリー。
Cantinaとはイタリア語で自社畑のブドウで造るワイナリーの意味。
生活圏から距離が離れているので地元民でもなかなかいけないワイナリーのひとつ。
バス巡回があって気にせず飲酒できるので本当に助かる。
無料試飲の甲州泡と巨峰のワイン / カンティーナ・ヒロ
左:Legame Metodo Classico 2019
Legameはイタリア語で「つながり」という意味。
巨峰 / デラ / マスカットベーリーA 瓶内ニ次発酵。
右:Legame Metodo koshu 2019
少しライトな感じ。
有料試飲では10種類以上愉しむことができた。1,100円(税込)
富士山を眺めつつラウンジで飲むワインは格別だ。
自分で焼くマシュマロもあり。(1個100円 税込)
親子二代に渡り鮮度にこだわった朝採りブドウ。
シャインマスカットをはじめとする現地栽培されたブドウも販売。
室伏ワイナリー(共栄堂)
今までは三養醸造で委託醸造していた共栄堂。
晴れて2021年に醸造所が完成したワイナリー。
ワインラバーにとって人気のワイナリーで、入手困難なワインのひとつ。
ここでは6種類のワインを無料試飲できた。まさに天国。
K21FY_SR
酸が高い。
ここ数年飲み続けている感想として、年々ドライになっていってる印象。
K21FY_AK_00
白桃なニュアンス。共栄堂のイメージ通りの味わい。
3本の中から選ぶとしたらこれがイイ。
K21FY_AK_00
マスカットベーリーA。
今までより甘味は感じないので、単体よりかは食事と合わせてみたい。
三養醸造版
三養醸造で仕込んだ最後のワイン。
20.21 ロゼの3種。
20ak_dd_01、k20ak_dd_02、k20ak_rz
20は瓶内で再発酵していたのかナッツ感強し。
ルーブル
南アルプス市にある山梨を伝えるパン屋さん。
室伏ワイナリーのワインも店頭で定期的に販売している。
試食もさせていただいた。
三養醸造
可愛らしいネコのエチケットが特徴的なワイナリー。
今一番飲んでいただきたいワインをチャリティーで試飲 / 販売していた。
三養醸造に関する過去の記事はこちら↓
シャルドネコ / クレア
スッキリとした柑橘系とミネラル感。
自社栽培のブドウを使用。
窪平ペティヤン2020
地名である窪平の白・赤品種のブレンド。
優しい甘みと泡立ち。
ピーチティーのようなニュアンス。
微発泡。
窪平ルージュKV
窪平の発泡してないバージョン。
マスカットベーリーA SV
マスカットベリーAと甲斐ノワールのブレンド。
樽熟。
三養醸造のチャリティー試飲 / ボトルワインについて
三養醸造では無料と有料試飲の区分けを撤廃し、すべてチャリティー試飲となっていた。
また、売上1本につき22円を動物保護団体へ寄付をする素晴らしい試み。
甲斐ワイナリー
天保5年(1834年)風間懐慧により酒造業を創業。
昭和61年(1986年)その歴史を今にとどめる蔵屋敷で甲斐ワイナリー株式会社を設立。
建物は国登録有形文化財のうちの一つ。
三養醸造から塩山駅南口へ。
バスの待ち時間がだいぶあったので、塩山駅から徒歩で向かう。
10分程度の距離なのですぐに着いた。
古壺(ここ)
本来は併設しているワインカフェ限定メニュー。
アルコール度数の低いスピリットのよう。
超辛口。
風間メルロー
自社畑100%。
造る過程を少し変えた。
味わいのために地道に全て手作業で軸を取り除く。
かざま甲州 キュベカザマ
より複雑な二ュアンス。
厚め。
シュールリー
微発泡していた。
旅の疲れを癒やすちょうどよいワイン。
工場見学
醸造家より説明を受ける。
甲州を中心に30,000本。家族経営の小さなワイナリー。
塩山は小さいワイナリーが多く、横のつながりが強い。
白6カ月から1年、赤は数年熟成させる。
クリーンなタイプが多い。
選果を徹底的にする。
2021年は雨が多くて苦労した、その分手をかけたとのこと。
塩山駅北口にある重要文化財「旧高野家住宅 甘草屋敷」の吊るし柿
甘草屋敷(かんぞうやしき)は、山梨県甲州市塩山上於曽(かみおぞ)にある江戸時代後期に建築された民家で、国の重要文化財に指定されている。重要文化財指定名称は旧高野家住宅。
wikipediaより
高野家はこの地で長百姓(おさびゃくしょう)を務めた家柄で、代々「伊兵衛」を名乗り、幕末には名主として苗字帯刀が許されていた。高野家は江戸幕府に納める甘草を栽培していたことから、甘草屋敷と呼ばれている。
高野家住宅の主屋は切妻屋根の前面上部に2段の突き上げ屋根を設けた甲州民家と呼ばれる、この地方特有の建築である。江戸時代後期の建築で、蔵などの付属建物や宅地も含め、重要文化財に指定されている。
枯露柿が吊り下げられていた。ワインツーリズムやまなしはこういったワインが作られる地域文化にも触れることができるのが醍醐味だ。
食事をしたラーメン屋 平和園
昼時、塩山のワイナリーを周る時に必ず寄る家族経営の小さな食事処。
タンメン 850円(税込)
あっさり醤油味で試飲して疲れた身体を癒やしてくれる。
餃子400円(税込)
初注文。皮がカリカリでおいしい。
焼き鳥(もつ)400円(税込)
甲州名物「鳥もつ煮」を焼き鳥風にしたもの。ビールが進む!
平和園に関する記事はこちら↓
ワインツーリズム2021・秋【甲州市塩山・山梨市牧丘】
フォトレポートのまとめ
もう参加しはじめて何回めになるだろうか。
それでも未だに全てのワイナリーを周り切れていないこと、ブドウやワインをとりまく環境、生活、風習は知らないことばかりだ。
身体が動く限りこのイベントに参加し、甲州ワインの文化を楽しみたい。