
先日、山梨県南アルプス市にあるカフェ「月晴れる(つきはれる)」にでかけた。
自然豊かなロケーションにひっそりと佇む、まさに“隠れ家”のようなお店だ。
月晴れるってどんな店?

2023年6月4日オープン。
地元のブティックワイナリー 「ドメーヌ・ヒデ」 が営む自然派ワインと米粉むしパンを楽しめるお店だ。
トラクター置き場



店舗に行く途中でみかけた耕運機・ブルトラたち
月晴れるのコンセプト
持続可能な農業への想い
自然農法や月の満ち欠けを考慮しながら、棚田米やブドウを育てる循環型農業を実践しており、その価値を伝えたいという思いでカフェを始めた背景がある 。クラファンも瞬く間に満額クリアした経緯がある。
地域との共生
若い世代にも棚田の自然や食文化をつなげる活動として、里山の草花活用やアロマ蒸留など、地域と共に未来を育む取り組みも進んでいる。
棚田を一望できるロケーション
南アルプス市中野地区の棚田や富士山、甲府盆地を眺められる高台の古民家で、美景とともに食事が楽しめる 。
100年以上の古民家をリノベーション
梁や保冷庫などを活かした開放的な空間には、クラシック音楽が流れ、ゆったり落ち着ける 。
ドメーヌ・ヒデのワイン


ワイン醸造家のオーナーが手がける自然派ワインを店内のワインセラーでグラスから楽しめる。
お昼からワインを味わえる贅沢なひとときが過ごる。

もちろんメニューにはわいんプレートも用意されている。
日替わりメニュー1,100円(税込) ※ワイン注文の方限定
店の外観

石で組み上げた月のオブジェ

月晴れるの庭の動画(30秒 / 9.5MB)
月晴れるの内観

築100年の元漢方医の家をリノベーション

1階天井に暖気をおくる扉、2階はお蚕(かいこ)の部室。

“月晴れる”という店名がぴったりな、静けさと穏やかさが共存する空間。
どこか凛とした空気が漂いながらも、心がふわっと軽くなる不思議な場所。
読書をしたり、ぼーっと外を眺めたり…時間を忘れてしまいそうだ。

空気をきれいにする効果があると期待されてるい草を使った畳は熊本産の本い草を使用。

木の温もりが感じられる内装で、店内はゆったりとした時間が流れる。
大きな窓からは季節の風景が楽しめて、訪れた日はちょうど木漏れ日がやさしく差し込んでいた。
BGMも控えめで、静けさが心地いい……。
まるで誰かの家に遊びに来たような、そんな感覚を受ける。
イエルカワイン氏の薪ストーブ

ペア席も用意

入口右手にカップルで座りたい少人数席も用意されていた。
人気メニューの米粉の蒸しパンの販売

お手洗い


鍵が昔に使われていたもので懐かしい。
月晴れるで食べたメニュー
華やかお野菜プレート(季節のポタージュ付き) ~ここだけの焼き蒸しパンとともに~

「炊きたて棚田米と華やかお野菜プレート」は、12種類以上の季節のお野菜料理とポタージュが添えられた昼のメイン。
素材の味を活かした丁寧な調理が魅力 。
中央にある米粉のむしパンは棚田米からつくられた米粉のみを使い、小麦・卵・乳なしで仕上げられた蒸しパン。
ふんわりもちもちで与那国島の黒糖や干しぶどうがアクセント。
カフェタイムでも人気メニュー&お土産用にも購入可能だ 。
2,200円(税込)
ワイナリーが選んだ桃ジュースも添えて(右上)。
630円(税込)

月をモチーフにした箸置きがナイス。
旬野菜のスパイスカレー ~お月さまの稲田米とともに~

大豆や落花生、旬野菜を使った植物性カレーは、酸味がありながらまろやか。
棚田米または米粉のむしパンとセットで提供される。
1,720円(税込)
薪ストーブで焼いた焼き芋アイスのせ

薪ストーブでじっくり焼いた焼き芋に冷たいアイスを添えたデザート。
薪の香ばしさをまとった焼き芋は、外は香ばしく、中はとろとろで甘みが凝縮。
そこに、ひんやりとしたバニラアイスがとけあって、まるで冬と夏が一緒に口の中にやってくるようなやさしくはヘブン。
550円(税込)
月晴れるのインフォメーション

営業日:金・土・日・月営業(火・水・木は定休)
ランチ:11:30〜13:30(L.O.)/カフェ:14:00〜16:00(L.O.16:00〜16:30)
住 所:山梨県南アルプス市中野316(南アルプスICから車で約10分)
駐車場12台あり(テーブル席12席・座敷18席)
月晴れるで、心ほどける時間のまとめ

「月晴れる」は、美しい景色、素材を活かした料理、そしてワインとのペアリングを通して、心静かに過ごせるカフェ。
隠れ家的な空間で、里山の恵みを五感で味わう体験ができる素敵なお店だ。
※2025年7月現在 個人の感想