台風一過。
数々の傷跡を残しながら、盆地の地もわずかであるが、穏やかな晴れ間となった。
荒んだ気持ちを和らげるには河口湖にあるオルゴールの森が最適なので早朝から車を走らせた。
オルゴールの森について
河口湖湖畔にある中世ヨーロッパをお手本にした庭園がある音楽と花のテーマパーク。
標高が高く、夏でも涼しい立地なため、家族連れやカップルに大人気。
世界中から集められたオルゴールをはじめ、世界最大級のオルゴールがある。
2020年には「河口湖音楽と森の美術館」と名前を変えて、今年で開園22年を迎えた。
感動テラス
受付を抜けると富士山を中心とした美しい風景が臨める。
カリヨン広場
河口湖を背景にキレイにガーデニングされた広場と噴水。
キリのよい時間になると、からくり人形と曲にあわせて噴水が踊る。
アルプホルン演奏
着いた途端、タイミングがよかったためアルプホルンの生演奏が始まった。アウトドアで生演奏を聴くのは気持ちいい。
オルガンホール
階段を降りるとホールがある。
そこでは世界最大級のダンスオルガンが配置。
地下のオルガンホールで開かれるヴァイオリンやピアノの生演奏とともに手書きで展開する砂の紙芝居「サンドアート」のパフォーマンス。題材は「鶴の恩返し」だった。
サンドアート
ダンスオルガン
会場は優雅な時代を物語る世界最大級の自動ダンスオルガン「モティエ」。※2003年撮影
高さ約5m、横幅約13m、奥行約20m。
ランチコンサート
食事はしなかったが、毎日ランチコンサートが開かれる。富士山を望む景色と季節メニューを組み込んだ優雅なひと時。今日はバスバリトンとピアノだった。
ソフト(500円 税込)を外で食べていたら幸運にも聞こえてきた。
ブルジョワ感マシマシ。
他にも山梨県産ブドウ100%ジュースや、桃100%ジュースなども。各450円。
運良く富士山も観ることができた。
最近は曇りや豪雨が多くて地元民でもなかなか見ることができない。
ヒストリーホール
オルゴールの歴史が知ることができる。奥にはホールがあり、オルゴールの自動演奏楽器とオペラ歌手の音楽が楽しめる。
ミュージカル チャイナクロゼット アメリカ レジナ社 1905年
世界に数台しかないオートチェンジャー式のディスクオルゴール。
ヴィオラノ ヴァチュオーソ ボーフロント モデル アメリカ ミルズ ノベルティー社 1913年
ピアノ付きヴァイオリン自動演奏楽器。現在、完動品はほとんどないとの事。
シンフォニオン ロココ ドイツ 1900年頃
鳥に唄を教える少女(右) スイス ウォルター・ダーラー作 1998年
フルートプレイヤー(プロトタイプ) ドイツ フランツ・オーレイン作 1989年
19世紀を中心に制作されたオルゴールの数々の展示。
コンサートホール
敷地内にはコンサートホールがあり、世界的にも大変貴重な自動演奏楽器を使った
■ 自動演奏楽器コンサート
■ 自動演奏楽器とオペラ歌手
の2種種類をコンサートを交互に開いている。
製造が間に合わず、タイタニックの沈没を免れたモデルだ。
ちなみに電気で動く。
オルゴールギャラリー
コンサートホールの中ではいくつかのビンテージオルゴールが展示されていた。
実際に聴くことはできなかったが、昔につくられたものがそのまま残っている姿に感動すら覚える。
見学したときちょうど、オペラ熱唱の道化師パフォーマンスが繰り広げられていた。
ミュージアムショップ
メルヘンチックな建物でミニオルゴールからヴィンテージオルゴール、アンティークオルゴールのほか、山梨のクラフトビールや世界のチョコレート、土産物を買うことができる。
ほかオルゴール製作体験工房があり、世界で一つだけのオルゴールを造ることができる。
香りの館
天然ハーブを中心とした様々な香りの販売店。植物由来の石けんもある。
河口湖町に工場がある松山油脂の石けん、ハンドクリームなども販売。
アートガーデン
子どもたちが音楽に触れて遊び場も用意されていた。(期間限定 すでに終了済み)
メルヘンチックなブランコや、ガーデニング、老若男女楽しめる様々な楽器がおいてある。
1~5までの金属琴を左から順番に叩くと「ちょうちょ」を奏でることができる。
これなら小さな子どもでも達成感を味わえる。
近くにあったバタフライチェア
※2018年9月現在 2020年8月更新
河口湖 音楽と森の美術館のインフォメーション
営業時間:午前9時〜午後5時30分
冬季に休肝日設定あり(要お問い合わせ)
料金:大人 1,800円 学生 1,300円 小・中学生 1,000円
(2022年7月23日(土)~8月29日(月)の期間中は小学生以下は無料)
電話番号:0555-20-4111