今年も山梨ヌーボーがやってきた。
毎年、無事に甲州ワインが仕上がった感謝をみんなで表すお祭りだ。
このイベントが始まると本格的な秋の始まりを感じる。
街ではいくつかの新酒祭りが開かれた。(全部に行ききれないくらい多い)
今回はワインバーオアシスで催された新酒祭りをレポートしたい。
「山梨ヌーボー」って?
11月17日のフランス・ボジョレーヌーボー解禁に先駆けて山梨県内で今年収穫された日本固有品種であるぶどう「甲州(白品種)」「マスカット・ベーリーA(赤品種)」を使って醸造したワインをさす。
毎年11月3日に解禁され、各地では新酒の出来を確かめあうお祭りが開かれる。
また、デラウェアやナイアガラなどの品種は山梨ヌーボーには含まれず、晩夏から初秋の間に甲州より先駆けて醸造・販売される。
全員酒ゥ合って?
山梨・甲府市にあるワインバー「オアシス」で毎年開かれる新酒イベント。
県内の醸造家や関係者を招き、作った本人に注いでもらう。
同時に造った本人よりワインにまつわる小話も聞くことができる山梨ならではのイベント。
新酒を6杯飲めて3,000円(税込)
2022年からチケット制になった。
また、余ったチケットは今回のイベント限りではなく2022年12月末営業日まで同店内で使うことが可能だ。(1枚500円相当分)
新酒イベント「全員酒ゥ合」で飲んだ日本ワイン
ここでいくつか飲んだ新酒を紹介したい。
白6種類、赤2種類。
このイベントには醸造家やワイナリーの方々が来店。
その場で苦労話や今年の新酒の出来栄えや手応えを話してくれた。
アルガーノ甲州2022 / 勝沼醸造
酸がきれいな甲州。
出来立てなので微発泡していた。
果実味あり。
かざま甲州 やや甘口 2022 新酒 / 甲斐ワイナリー
人気のある甘口。新酒らしく果実味が強い。
始まりにはよい感じの甘みだ。
かざま甲州辛口2022 / 甲斐ワイナリー
3つの畑をブレンド。りんごの香り。
酸はほどほで果実味も感じられるバランス良い1本。
生産数はで4,600本。去年より増やした模様。(2021年は少なすぎて売り切れ続出)
甲州2022 / くらむぼんワイン
宮沢賢治の「やまなし」からインスパイアされた屋号。カニが目印。
カポスの香り。
去年より酸は少ない。
酸はほどほど。果実味が高い。同時に皮の苦味も。
バランスがよく新酒のうちから美味しいワイン。
甲州おりがらみ2022 / 塩山洋酒
濾過をしないで瓶詰め。
温州みかんな感じ。
1,500本生産。
甘味とボリューム感あり。
ワインとしては軽めなアルコール10%。
甲州2022 / シャトー勝沼
青リンゴ、なしの香り。
柑橘さは少ない。新酒の割には色が入っていて、ボリュームがある。
いつもより収穫を減らし、その分ブドウに手間をかけたとのこと。
日本の新酒 山梨県産マスカットベーリーA 2022 / シャトーメルシャン
いちご、ラスベリー、キャンディ香。
後味に少しタンニンを感じた。
アルガーノベーリーA2022 / 勝沼醸造
最初に飲み始め、最後に飲み終わる勝沼醸造。
すごくよかったとしか判断できなくなるくらいだいぶ酔いもまわった。
バランスがとてもよい。
新酒イベント「全員酒ゥ合」で合わせたフード
少しだけども、新酒に合わせていくつかフードをセレクト。
軽めな甲州にあったフードメニュー2つをリポート。
野菜のフリット
いちじく、じゃがいも、ブロッコリー、山芋を3種の味付けで。
味付けはハーブソルト、岩塩、自家製赤ワイン塩だ。
900円(税込)
タコとアボカド
会場であるオアシスの看板メニュー。
ぶつ切りタコと熟成アボカドのハーモニー。
900円(税込)
新酒イベント「全員酒ゥ合」のまとめ
前半しっとり、後半賑やかなイベントだった。
醸造家たちをはじめ、今年もおいしくできたワインをみんなでお祝いしあうハッピーな会となった。
※2022年11月現在 個人の感想