盆地の風景:山梨・北杜市「三分一湧水」は疲れた身体と心を最上級にデトックスできるスポット【フォトレポート】

北杜市にある三分一湧水の拡大

盆地あるあるネタをまずひとつ紹介。

山梨は山々を囲まれためずらしい県。
山なし県だが、実際は山しか見えねえ。
小さい頃から山に囲まれた生活をしていたので、平野をみるたびに違和感を感じる。

豊かな大地から生まれるミネラルウォーター山梨県は富士山や南アルプス、八ヶ岳など、高峰に囲まれた日本を代表する山岳県であり、県土の78%を森林が占めるなど、豊かな自然に恵まれています。そこからは清らかで良質なミネラルウォーターが生み出されています。ミネラルウォーターは山梨が発祥の地※1であり、生産量は年間約129万KL※2と日本一を誇り、全国シェアの4割を占める一大生産地となっています。

※1日本で初めてミネラルウォーターが発売されたのは、1929年(昭和4)年のことです。
身延町下部で湧出する名水を活用し、「日本エビアン」の商品名で堀内合名会社(現在の富士ミネラルウォーター株式会社)から発売されました。

※2一般社団法人日本ミネラルウォーター協会調査(2015年生産量)より

https://www.pref.yamanashi.jp/miryoku/shizen/mizu/water.html

三分一湧水ってどんな場所?

三分一湧水

八ヶ岳の麓から湧き出る日量8,500 tの豊富な水量を誇る湧水地。

湧出口の分水枡に三角石柱を築き、三方向に流水を分岐させている。
戦国時代、水争いをしていた三つの村に水を等配分するために武田信玄が堰を築いたという伝説が残っている。

昭和60年に「日本名水百選」に選定。今もなお、近隣の田畑を潤している。

三分一湧水のフォトレポート

三分一湧水への道のり

駐車場は湧水館付近にあり、そこから徒歩数分で現場に到着できる。

北杜市にある三分一湧水の入口
北杜市にある三分一湧水の入口

足場もあり歩きやすいが、一部だけなので三分一湧水を満喫するにはスニーカーなどを用意しておきたい。

北杜市にある三分一湧水の入口付近のビオトープ
ビオトープ

途中にある三角ビオトープ。水性生物の保護のために中は立ち入ることはできない。

北杜市にある三分一湧水の水路
水路が続いている
北杜市にある三分一湧水へのじゃり道

更に進むと三分された水路が登場。

北杜市にある三分一湧水のベンチ

ベンチもいくつかあり、木陰で一休みもできる。もう一息。

三分一湧水

到着。
原泉より通る水がマスによって3つに分けられているのが特徴。
水温はかなり冷たく透明度も高い。

三分一湧水の風景

生い茂るの木々。
時季になると銀蘭も咲く。

別角度より。
数百年変わらず絶えることなく水は湧き出ている。

観光客が水にポリタンクを入れまくっていた。w

三分一湧水のマスの接写

マスの接写(右端)。このデザインが水争いにピリオドを打ったとされている。

三分一湧水の原泉

三分一湧水の原泉

八ヶ岳の麓から湧き出る豊富な水。
囲いであり近づけないが、覗くことはできる。

点々とあるおやすみ処

ベンチの数は多い。

三分一湧水の屋根付き休憩場

長く滞在したい人向けの屋根付き休憩場。
だいぶ争奪戦だった。
テーブルもあり、食事も可能。(徒歩数分の場所にコンビニあり)

三分一湧水の周辺

他にも公園が点々としており、散歩感覚で森の中を散策できる。

三分一湧水の周辺マップ
意外と範囲は広い

三分一湧水内の水の里公園

水源を離れて、別の公園へと向かう。

木々の葉の色も落ち着き始めた。紅葉本番は10月中旬から下旬と予想。

三分一湧水内の水の里公園へいく途中の橋

行く途中の風景はさながらドラクエのよう。w

三分一湧水内の水の里公園付近の水力発電機

水力発電機も発見。

三分一湧水内の水の里公園

途中まではおもしろかったが、現地ではそれほどでもなかった。

湧水館

八ヶ岳界隈を一望できる展望ホールと直売所。

そのほか八ヶ岳南麓の湧水の仕組みや水質について、また、民話や歴史について紹介している。

三分一遊水館の直売所

近所の農家が販売する採れたての新鮮野菜がもりだくさんの直売所。地元民でも安いと感じる値段帯だ。

三分一湧水館隣のそば処三分一

蕎麦屋も営業中。今回は寄らなかったが、以前食べた時の印象はツユが甘めだったことしか憶えておらず。

三分一湧水児童公園

三分一湧水児童公園

水の流れは美しく、心落ち着く場所であることは間違いない。
が、ファミリーで来るとなると小さい子どもたちにとってはちょっと退屈な場所でもある。
それを見越してか道路の反対側にはちょっとした遊具の置いてある公園がある。

なかなか大きな遊具のある公園なのでしばらくアスレチック感覚で遊んでもらえる。

三分一湧水児童公園の2つの滑り台

ロング滑り台は2本、1本はショート。けっこうがっつり遊ぶことができる。

三分一湧水を模した踊り場。

三分一湧水のまとめ

捕食するトンボ

正直、このためだけに来るのはちょっともったいない場所。
時間的にも1時間もあれば見きれてしまうので、午前中、早めの時間帯に訪れ、午後は別の観光地にいけるようにスケジュールするとよいだろう。

木洩れ陽の中、清流の音を聴きながら心のデトックスをするには最適。
レジャーシートも準備すると尚よい。

おまけ(動画集)

iPhoneXSで4K撮影(web用に480pに修正)。現地の様子を少しでもわかれば幸いだ。

原泉(21秒 8.8MB)
上流から下流へ(20秒 8.6MB)
三角マスの拡大(10秒 4.2MB)
休憩場より左へパンニング(18秒 8.2MB)
分けられた川の流れ(16秒 6.8MB)

三分一湧水のインフォメーション

住  所:北杜市長坂町小荒間292-1
営業時間:24時間(自然施設のため 有人施設は別)
駐車台数:80台(普通車)
アクセス:中央自動車道長坂ICから車で15分
     中央自動車道小淵沢ICから車で15分
     JR小海線甲斐小泉駅から徒歩で10分
     JR中央本線長坂駅から車で15分
     JR中央本線小淵沢駅から車で15分

バスは巡回していないので、最寄りの駅からはタクシーでの移動必須。
電車だと特急の留まるJR中央線小淵沢駅からのタクシーが便利。
(JR小海線甲斐小泉駅から徒歩10分でいけるが坂道なので全くオススメしない)

※2020年9月現在 個人の感想

この記事を書いた人

tiimo

生粋のめんどくさがりやのため、ズボラな家事な無印良品好きなヲッさん。 ストレスフリー生活したいがために整理収納アドバイザー 1級取得。2017年4月より生活提案ブログ更新中。日本ワイン好き。広告デザイナー。ワイフと娘ちゃんの3人家族。