今、日本ワインが注目されている。
近年味もさることながら、ブドウの品質・醸造技術・販売までの経路などが充実してきた。
ワインの産地である山梨県。
10年以上前からワインを取り巻く地域を楽しむ「ワインツーリズムやまなし®︎」というイベントがある。
例年秋に参加者自らが決めたルートをまわり、産地・文化・ワインにたずさわる人々の日常を丸ごと楽しむことができる。
他の県のワインの取り組みはどうなのか?
この展示会では47都道府県でそれぞれ生活している人々によるワインをとりまく環境に焦点を当てていて、今の産地の現状やこれからの展望を俯瞰したとものなっていた。
47都道府県別にくまなく網羅した展示会の様子をフォトレポートしたい。
47WINE TOURISM 展示会概要
会期:2022年2月4日(金)〜5月8日(日)
会場:d47MUSEUM
企画:大木貴之(一般社団法人ワインツーリズム)、相馬夕輝(D&DEPARTMENTディレクター)
主催:D&EPARTMENT PROJECT
※ワインツーリズムは一般社団法人ワインツーリズムの登録商標 ※入場料はドネーション形式
47WINE TOURISM 選定基準
選定は1県で一つのワイナリー。
各都道府県を代表するワイナリーを選ぶにあたって5つの選定基準があった。
つづく地域産業
地域内で、自園や契約農家で生産・収穫された果実を使いワインを醸造。地域産業地として続くワインづくりをしている。
地域コミュニティ
その土地に暮らし、その土地のワインを醸しながら、収穫祭やまちづくりなど、地域コミュニティとの共生を意識した活動をしている。
その土地の味
その土地に地形を活かし、その土地の原材料の果実と、その果実が持つ酵母、その土地の製法や機材など、その土地らしい味に繋がる創意工夫がある、
顔の見える流通
醸造所、農家、酒屋、飲食店、お客さんと持続的な経済循環を意識した流通に取り組んでいる。
また、背景を含めた取り組みについての発信をしている。
景色づくり
ワインづくりと通して、暮らしも含めた文化的な地域環境や、自然環境的な景観・景色をよりよくするための取り組みをしている。
※選定基準に達しないワイナリーは出展者なし
47WINE TOURISMの展示会の様子
会場内は1テーブル1ワイナリーで構成。
全体とワイン部分拡大の写真を掲載した。
北海道 10R ワイナリー
青森 ファットリア・ダ・サスィーノ
岩手 神田葡萄園
宮城 Fattoria AL FIORE
秋田 ワイナリーこのはな
山形 タケダワイナリー
福島 WINERY JUN
茨城 le bois d’azur
栃木 ココ・ファーム・ワイナリー
群馬 奥利根ワイナリー
埼玉 武蔵ワイナリー
千葉 斎藤ぶどう園
東京 東京ワイナリー
神奈川 横濱ワイナリー
新潟 カーブドッチワイナリー
富山 SAYS FARM
石川 ハイディワイナリー
福井 白山ワイナリー
山梨 機山洋酒工業
長野 リュードヴァン
岐阜 長良天然ワイン醸造
静岡 中伊豆ワイナリー シャトー T.S
愛知 アズッカ エ アズッコ 風の丘のワイナリー
三重 國津果實(かじつ)酒醸造所
滋賀 ヒトミワイナリー
京都 丹波ワイナリー
大阪 島之内フジマル醸造所
兵庫 神戸ワイナリー
奈良 木谷ワイン
和歌山 和歌山ワイナリー
鳥取 北条ワイン醸造所
島根 奥出雲葡萄園
岡山 domaine tetta
広島 広島三次ワイナリー
山口 ドメーヌ ピノ・リーブル
徳島 Natan 葡萄酒醸造所
香川 さぬきワイナリー
愛媛 大三島みんなのワイナリー
高知 井上ワイナリー
高知 井上ワイナリー
福岡 Studio gogo winery
長崎 五島ワイナリー
熊本 熊本ワイン|菊鹿ワイナリー
大分 安心院葡萄酒工房
宮崎 津農ワイナリー
47WINE TOURISMの展示会の様子(売店)
会場内では紹介されていたワインをはじめ、いろいろな発酵食品の販売があった。
d47 WINETOURISM 試飲コーナー
もちろん展示しているワインの試飲コーナーも。
ワインは日替わり。1杯500円〜。
テーブルは3つほどありm角打ちスタイル。
今回のリストはこちら。
なかなか飲めないワインがちらほら。
せっかくなので2種類ほど飲んでみた。
Canbou ヒトミワイナリー 滋賀
発泡系。
甘味、果実味高い
青りんごな感じ。
酸も高く、さっぱり。
ローブ 2016 平川ワイナリー 北海道
ウイスキーでも有名な余市のワイナリー。
試飲一杯1,500円と日本ワインとしては高価な部類だが、なかなか飲めない部類ワインなのでチャレンジ。
飲んだ感想としては・・・
タンニン強し。
酸ははっきり。
まだ早いかな?もう少し年月をかけてから飲んだほうがいいかも。
って感じ。
未成年の飲酒は法律で禁止されています。
47WINE TOURISMの展示会のまとめ
今までに日本全国のワイナリーの状況をまとめて知る機会があまりなかった。
今回の展示会ではその土地のワインをとりまく環境の空気感や街の風景、土地の人間の魅力を深掘りするきっかけとなり、ワイン造りの根底を五感で感じる展示会となっていた。
※2022年6月現在