盆地の風景:ミレーの「種を蒔く人」「落穂拾い、夏」を山梨県立美術館で鑑賞

2021年のお正月。山梨県立美術館に出かけた。
最初の開館日となる1月2日限定(?)でミレー館の写真撮影が許可される日だ。
スゴイ! お正月!

年に1度あるかないかのチャンスなので、足も速くなるwwww
どんな感じだったのか体験してきたのでレポートしたい。

山梨県立美術館ってどんな場所?

山梨県立美術館 入口
2017年5月撮影

1978年開館。山梨県甲府市に位置する。通称ミレーの美術館。

フランスの画家であるジャン=フランソワ・ミレー(以下 ミレー)の代表する作品「種を蒔く人」や「落穂拾い」などが所蔵されていることで全国的も有名。

ミレー以外にも同時期で活動していたバルビゾン派の画家たちの作品も所蔵している。

以前の山梨県立美術館の記事はこちら↓

山梨県立美術館での受付

コロナ対策と受付をすますとお正月ってこともあり、昔懐かしき昔のおもちゃをいただく。
子どものみかと思っていたが大人分も用意された。
数十年ぶりに見ると新鮮な感覚だ。

山梨県立美術館のミレー館の様子

ミレーの展示場への入口

ミレー館といっても美術館の展示の一部なので、ミレーコーナーといったほうがわかりやすいかな。

撮影可能を示すアイキャッチ

ミレー館での撮影自体は可能だが、いろいろ制限があった。
といっても、美術館閲覧するにあたっての常識の範囲内。

・フラッシュ禁止
・動画撮影禁止
・三脚の使用
・自撮りおよび自撮り棒の使用
・その他、他のお客さまの鑑賞を妨げる行為

山梨県立美術館ミレー館の展示
山梨県立美術館ミレー館の展示

ジャン=フランソワ・ミレーってどんな画家?

ミレーの生涯を記した年表
ミレーの生涯を記した年表

1814生 ー 1875年没(60歳)
農民のリアルな生活を描く。
1849年に正常不安とコレラ菌から逃れるためパリにほど近いバルビゾン村に移住。
亡くなるまで画家活動を続けた。

ボーリヌ・V・オノの肖像

ボーリヌ・V・オノの肖像 1841 - 1842制作 油彩
ボーリヌ・V・オノの肖像 1841 – 1842制作 油彩

ミレーの最初の妻。仕立て屋の娘。
シェルプールに移り住んだ時期に描かれた。

眠れるお針子

眠れるお針子 1844 - 1845制作 油彩
眠れるお針子 1844 – 1845制作 油彩

シェルブールで出会ったミレーの2番目の妻、カトリーヌの肖像。
ミレーとの間に9人の子をもうけた。
写真がない時代だからか詳細に描かれている。

ダフニスとクロエ

ダフニスとクロエ 1845年頃 油彩
ダフニスとクロエ 1845年頃 油彩

古代ギリシャの恋愛小説「ダフニスとクロエ」の一場面を描いたもの。

種を蒔く人

種を蒔く人 1850年頃 油彩
種を蒔く人 1850年頃 油彩

作品としてはこれが一番有名なものと思われる。
ミレーがバルビゾン村に移住してからの初の作品。
農村を描く画家としてスタートを切った。
サロン出品のため仕上げた大作。
当時は賛否両論が繰り広げられた。
(貴族ではなく農民を描くとはけしからん、庶民に焦点をあてた、素敵!)

落穂広い、夏

落穂広い、夏 1853年 油彩
落穂広い、夏 1853年 油彩

ミレーの描く四季連作のひとつ。
夏の収穫の際に耕作人が穂をわざと地面に残して、畑を持てない貧乏人が拾い上げる画。
優しい世界ダナー。

角笛を吹く牛飼い

角笛を吹く牛飼い 制作年不詳 油彩
角笛を吹く牛飼い 制作年不詳 油彩

オレンジとピンクに染まる夕焼けが美しい。
ミレーはこの題材を好きなのか、同じテーマでパステル画やより大きなサイズを描いている。

鶏に餌をやる女

鶏に餌をやる女 1853 - 56年頃 油彩
鶏に餌をやる女 1853 – 56年頃 油彩

夏の農家の日常。
ミレーは1850年代後半から描く題材を人々から人々をとりまく風景へ移していく。

夕暮れに羊を連れ帰る羊飼い

夕暮れに羊を連れ帰る羊飼い 1857 ー 60年 油彩
夕暮れに羊を連れ帰る羊飼い 1857 ー 60年 油彩

ミレーが好んだテーマである羊飼い。
このあたりから人物と風景の比率が同等になる。
聖書に「聖なる賢者」と記されていることから結構信心深かったと思われる。

古い塀

古い塀 1862年頃 油彩
古い塀 1862年頃 油彩

1860年代になると風景が中心となっていた。
シカ、カエル、タンポポなど生きる強さを感じさせる作品だ。

無限大の聖母

無限大の聖母 1858年 油彩
無限大の聖母 1858年 油彩

ミレーは注文を受けて描いたこともあった。
上記の作品はローマ・カトリック法王ピウス9世のための特別車両に設置する絵画だ。
制作期間は2カ月。
なんか、修復に失敗した壁画みたいだw
ちなみに法王の御意には沿わなかった模様。

冬(凍えたキューピッド)

冬(凍えたキューピッド) 1864- 65年 油彩
冬(凍えたキューピッド) 1864- 65年 油彩

四季連作の冬にあたるもの。
食堂の暖炉の上に飾るためにキャンバスは変形したものを使っている。

自然を描く画家たち(バルビゾン派)

ミレー以外にも風景を描く画家はいた。
パリから交通の弁がほどよいバルビゾン村に集結し描き始めた。
ミレーをはじめ、ルソーも移住をし活動。(家も近所で墓も隣同士の仲良し)
バルビソン派と呼ばれた。

山梨県立美術館のミレー館 バルビソン派のコーナー
山梨県立美術館のミレー館 バルビソン派のコーナー

牧草の取り入れ / ジュリアン・デュプレ

牧草の取り入れ /ジュリアン・デュプレ 1890 - 95年頃 油彩
牧草の取り入れ /ジュリアン・デュプレ 1890 – 95年頃 油彩

朝 / ジュール・ブルトン

朝 / ジュール・ブルトン 1888年 油彩
朝 / ジュール・ブルトン 1888年 油彩

最後に飾ってあった作品。モデルはカトリーヌ・ビビ(誰?)
ジャガイモを収穫し終えて畑を後にする女性。
力強く生き生きとした絵画。
朝が来るよ。

富士見の窓

山梨県立美術館の富士見の窓

鑑賞し終えると出口には富士山を望む。
お疲れ。

山梨県立美術館内の芸術の庭

ミレーを所蔵する美術館以外にも「芸術の森公園」と称した屋外にもたくさんの美術品が展示されている。
※正確に書くと芸術の森公園の中に山梨県立美術館と山梨県立文学館がある 文学館については後日に

岡本太郎「樹人 / 1971」の作品

山梨県立美術館 岡本太郎
素材はまさかのプラスチック!
このあたりにはポケモンもけっこういる。w

佐藤正明「ザ・ビッグアップル No.45」と富士山

山梨県立美術館 ビッグアップルと富士山
甲府市出身のアーティスト、佐藤正明による山梨県立美術館創立30周年を記念して制作されたもの。
穴の数は365個。

天気が良いと富士山を眺める事ができる。

アート作品が陳列されている他にも四季折々の観葉植物・庭園、5月下旬には薔薇園も見ることができる。

フォンテーヌの森

山梨県立美術館には小さいながらも緑豊かな園がある。

その中でぜひ立ち寄っていただきたいのがフランスのフォンテーヌを彷彿とさせる小さな森もある。
秋にはどんぐりがこぼれ落ちて、取り放題。

山梨県立美術館 フォンテーヌの森

いたるところにベンチがあり、PCとビールを持ち込んで、新緑の木陰の中で仕事がつらいと言いたいところだ。
(県の施設のため、フリーWi-Fiはつながっている)

山梨県立美術館のインフォメーション

開館時間:9:00-17:00(入館は16:30まで)
休 館 日:月曜日(祝日の場合はその翌日)
     祝日の翌日(日曜日の場合は開館)
     年末年始、その他臨時開館・休館あり
観 覧 料:一般520円から 高校生以下の児童・生徒は無料

アクセス:甲府駅バスターミナル(南口)1番乗り場より
     御勅使(みだい)・竜王経由敷島営業所・大草経由韮崎駅・貢川(くがわ)団地各行きの
     バスで約15分「山梨県立美術館」下車。
住  所:甲府市貢川1-4-27

甲府市貢川1-4-27

おまけ:美術館の主のネコ

いつ頃から山梨県立美術館に住みついたのかは不明だが、かれこれ5年以上はいるヌコさま。
今回、近づいて撮影できたのでヌコのおすそ分け。www
ちなみにこんなネコが他に数匹いる。

警戒している様子
近づいてくるヌコさま
そっぽを向く
座ってジーっと見つめる

※2017年4月現在 2021年1月全面改稿 個人の感想

この記事を書いた人

tiimo

生粋のめんどくさがりやのため、ズボラな家事な無印良品好きなヲッさん。 ストレスフリー生活したいがために整理収納アドバイザー 1級取得。2017年4月より生活提案ブログ更新中。日本ワイン好き。広告デザイナー。ワイフと娘ちゃんの3人家族。